お客様に嘘を伝えるべきかそれとも真実を話すべきかどうしよう…
誠実な営業マン達は嘘つきになることを「悪」と決めつけますが本質的なところ筆者は違うと考えてます。
何を隠そう筆者も営業するうえで稀に嘘つきになることがあります。
こんなお話をすると最低かよと反論を受けることがありますが、果たして営業マンの嘘つきは必ずしも悪なのでしょうか。
この記事では、営業の嘘つきについて解説します。
嘘つきが「善」か「悪」か決めるのはあなた次第です。
Contents
なぜ営業に限らず嘘をついてしまうのか?
嘘とは偽りの言葉ですがそもそも営業に限らず人は、なぜ嘘をついてしますのでしょうか。
様々な理由がありますが簡単に2つの観点でお伝えします。
嘘が自分を守る
一つ目は嘘が自分を守るためです。
「劣等感」や「プライド」等から自分も守るために嘘をつく傾向があります。
現実と理想のギャップから出る嘘でもありますが、自信や余裕を見せ自分を大きく見せる嘘としても使う傾向があります。
特に実力が伴っていない人が本当のことをぶつけられると、怒りを覚える人もいますのであまり刺激しないことをお勧めします。
嘘が社会的潤滑油
二つ目は嘘が社会的潤滑油だからです。
潤滑油とは、物事が円滑に運ばれるための仲立ちとなる物や人を指す言葉として使われます。
本当のことを言うことで、「怒られる」「相手を庇う」「傷つけないため」といったわざわざ伝えることによってトラブルが起きるかもしれないことに対して嘘をつく傾向があります。
争いごとなく生きていくためにこのような嘘をつく人は少なくありません。
営業は嘘つきが多い?
実際のところ営業マンは嘘つきが多いのでしょうか。
筆者の感想は嘘つきは多いと思っております。
残念なことにどちらかと言えば「自分を守るため」の嘘が多いです。
・上司の追い詰められる
・数字へのプレッシャー
・自分自身に自信がない
等、契約が取れない営業マンに多いイメージです。
嘘をつく自分が嫌で鬱になる人もいるくらい追い詰められる人も中にはいます。
また本当に自分の契約成績のためだけに相手に故意の嘘をつく営業マンもいます。
並の営業マンやプライドが高い営業マンに多いです。
レベルの低い営業マンは本当に自分のための嘘を辞めてほしいと思います。
目先の利益しか見えない営業マンは二流です。
一流の営業マンは顧客に親切でかつ、自分の商品やサービスに誇りを持っています。
営業をやるからには一流のカッコいい営業マンを目指しましょう。
営業マンの嘘を見抜く方法はあるか?
営業マンの嘘を見抜く方法はあるのでしょうか。
商品やサービスを購入するのにできることなら騙されたくはないですよね
しかし結論を言うと、確実に嘘を見抜く方法はありません。
あなたがどんなに神経を張り巡らせても、わからない商品やサービスの嘘を見破るのは至難の業です。
ただ対策として以下のようなことをすると嘘をつかれるケースが無くなります。
・疑問に思ったことを質問する
・商談中に録音の許可を取る
・嘘ついたら訴えると布石を打つ
営業マンにとってはあまりいい印象のお客様ではありませんが、嘘をつかれないようにする対策としてはかなり効果的です。
もちろんこのような方法を行っても、嘘をつきなれている営業マンはかいくぐってきます。
結局のところ、商品やサービスを契約するまでは相手の真実はわからないのです。
ですので最終的にはあなた自身の営業マンを見る目を信じるしかありません。
素晴らしい営業マンを見つければ、必ずコアなお付き合いをしていきましょう。
本当に真摯で一流な営業マンは、商品を売った後も親身に接してくれます。
営業で嘘つきが悪に感じる理由
嘘つきは泥棒の始まりと言われます。
営業で嘘が「悪」と感じる時はどんな場合か解説します。
営業で嘘が悪だと感じる理由は、自分のためにつく嘘です。
・契約したいがために嘘をつく
・上司に怒られないため嘘をつく
・都合の悪い出来事を隠すため嘘をつく
このようにその場凌ぎの嘘をつくケースが多くあります。
本当に論外ですが、欠陥品の商品を嘘をついて平気で売りつける営業マンは少なからず存在します。
また商品やサービスをオーバートークで過大評価させ、できないことをできると伝え契約する方も中にはいます。
当たり前ですが、このような営業マンは後々自分の首を絞めていき益々嘘から逃れることができなくなります。
結果嘘がばれて、大クレームに発展するのです。
本当に自分のためのその場凌ぎの嘘はやめた方がいいです。
営業で嘘つきが善に感じる理由
嘘も方便ということわざがあります。
営業で嘘が「善」と感じる時はどんな場合か解説します。
営業で嘘が善と感じる理由は、相手のためにつく嘘です。
嘘は人を騙してることに変わりないと捉えれますが、筆者は本気で相手のための嘘ならありだと思っています。
例えば背中を押した上げる嘘です。
お客様は非常に優柔不断な方で商品を購入する際に、いつも躊躇してしまって結果的に契約に進まないみたいです。
このようなお客様は非常に怖がりで、誰かの後押しすなわち言質を取らないと契約することができないのです。
要するに「絶対に大丈夫」と後押しが欲しいのです。
ですがほとんどの営業マンはこのお客様に「絶対に大丈夫」とは言いません。
何故ならクレームになった時にそのお客様に責め立てられることが、100%目に見えているからです。
絶対に大丈夫な商品やサービスは存在しません。
ですので絶対に大丈夫という発言は「嘘」になる可能性が考えられます。
しかし営業マンが本気でいいと思う商品を販売しているのなら、自信をもって「絶対大丈夫」と言い切っても良いと筆者は思っています。
営業マンはお客様の「欲」を叶えたり、「悩み」を解決することが目的です。
相手が本気で悩んでいるなら、多少は営業マンがリスクをかぶる嘘はお客様にとっても親切かと思います。
また嘘をつくことで、お客様と会話が弾むこともあります。
たまに知ったかぶりをしていて、話の内容が間違っているお客様がいます。
そんな時にお客様の間違いに気づいいても、お客様に合わせることは営業マンとして重要です。
人は話している時、脳が気持ちのいい状態になります。
真実を知りたがる人も中にはいますが、自分が詳しいことを自慢するのが楽しい人もいるのです。
その楽しい状態に水を差すことは時として言わない方がいいと思いますし、その時の嘘は相手の羞恥心を守る大事な嘘です。
相手のためを思う嘘は営業にとって大事な嘘だと筆者は思っています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この記事では、営業の嘘つきについて解説しました。
確かに自分のための嘘は、どんな時でも許されるわけではありません。
営業マンはお客様から商品を契約することが仕事で押し付けて契約してしまう人も少なからずいます。
ゆえに営業マンの嘘を本質的な「悪」と決めつけ全く相手の営業マンを信用しないお客様もいます。
しかし嘘には「相手のための嘘」もあると覚えていてください。
相手のための嘘は、時として真実より相手のことを幸せにします。
お客様に嘘を伝えるべきかそれとも真実を話すべきか、迷った時は相手のためかどうかで判断してください。
その判断が一流の営業マンへの成長プロセスであり、結果的にお客様も幸せになり全員がwin-winの関係を築けます。
お客様に嘘をつくかどうか悩んでいる全ての営業マンに少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。