突然ですが、マネジメントには階層ごとの役割があるのを知っていますか?
もしあなたがマネジメントの重要性に気付き、本を読み実践しようとしても、思い通りに活用できないことがあるかもしれません。
それどころかマネジメントのやり方が少しずつ自己流になり、チーム全体が上手く稼働しなくなったなんてケースも耳にします。
実は、マネジメントには階層ごとに合った種類があるのです。
この記事では、「3種類のマネジメント」について解説させていただきます。
Contents
マネジメント役割
マネジメントをそのまま訳せば、管理や経営という意味を持ち、今では組織の管理や運営を示す言葉として広く使われてます。
マネジメントは、組織の成果を上げるためのツールです。
具体的にはPDCAを回すことで、組織をスパイラルアップさせます。
PDCAの説明を簡単に下記に記載しておきます。
P → 計画
D → 行動
C → 評価
A → 改善
マネジメントに苦手意識がある方は、PDCAを上手に回せていない印象があります。
特にプレーヤー上がりだとDDDDのイメージでPやCがなく、空回りして結果が出せない人が多かったり、また中にはPPPPと計画を一生懸命練って結果的に絵に描いた餅になる人も多いです。
PDCAの本質を理解し上手に回すことができれば、マネジメントの役割を十分に果たせます。
3種類のマネジメント
マネジメントの役割は成果を出すツールであり、具体的にはPDCAを回し組織をスパイラルアップさせること、と解説させてしました。
マネジメントには階層があり誰が行うかによって、役割が変わってきます。
階層ごとの種類は以下の3つです。
・トップマネジメント
・ミドルマネジメント
・ロワーマネジメント
ここでは3種類のマネジメントについて説明致します。
トップマネジメント
トップマネジメントとは簡単にいうと、組織のトップ「最高経営者層」、「最高管理者層」などと訳されます。
トップマネジメントのトップは、最上位や主要なという意味があります。
一般的には3人~4人程で行います。
それらに該当するのは、「会長」「代表取締役」「副社長」「常務」「専務」「取締役」また組織の各部門を取り仕切る「執行役員」などです。
ミドルマネジメント
ミドルマネジメントは簡単にいうと、組織の「中間管理職」です。
ミドルマネジメントのミドルは、中間の段階、中等、中級という意味があります。
それらに該当するのは、「本部長」「部長」「次長」「課長」「係長」「マネージャー」また「支店長」「工場長」なども挙げられます。
ロワーマネジメント
ロワーマネジメントは簡単にいうと、組織の「監督者層」のことです。
ロワーマネジメントのロワーは低くする、下げる、という意味で企業では下級管理者層とも呼ばれます。
それらに該当するのは、「係長」「主任」また「現場リーダー」「チーフ」などです。
3種類のマネジメントの役割
円滑に組織運営を行うには、3種類の「トップマネジメント」「ミドルマネジメント」「ロワーマネジメント」に求められる役割を正しく理解し、成果を上げることが重要です。
ここではそれぞれの主な役割について解説します。
トップマネジメントの役割
トップマネジメントは組織における最高経営者の位置付けであり、強力なリーダーシップが求められる層になります。
役割としては
・組織の戦略や方針等を定める
・理念・ビジョンを定める
・組織体制の構築
・リクス管理を行う
・ステークホルダーとの交渉や関係維持
トップマネジメントには、組織の重要な方針の決定をする機会が度々あります。
経営に関する先を見据えは、意思決定すると同時に、最終的な責任を担う役割があります。
理念やビジョン、揺るがない想いで全員を統率してこそトップマネジメントの役割です。
ミドルマネジメントの役割
ミドルマネジメントは組織における中間管理職の位置付けであり、現場の仕事に精通しながら経営者目線で事業の進捗を把握し、社員に指示を出します。
役割としては
・トップの意思決定を社員に伝える
・目標達成の進捗管理
・業務改善
・部下の育成
ミドルマネジメントは、「経営側の状況」「部下の仕事の状況」等常に複数のタスクを抱えることが非常に多いです。
中間管理職の人は、最もマルチタスクを処理する能力を磨かなくてはなりません。
マルチタスクを処理する能力は、決して天賦の才能がいるわけではなく、習得可能な技術です。
組織に関する全てのサポートをすることがミドルマネジメントの役割です。
ロワーマネジメントの役割
ロワーマネジメントは組織の監督者層という位置づけで、主に中間管理職のサポートとして役職のない社員についての業務を行います。
役割としては
・社員の直接的な指導
・社員の育成
・社員の管理
ロワーマネジメントは、実際の現場で仕事をする社員を束ね指導する立場にある人です。
目標達成に向けて、プレーヤーと一緒に行動を共にすることが多いポジションになります。
ロワーマネジメントを行うリーダーは、指示するメンバーの年齢がほぼ変わらないことが多いです。
3種類のマネジメントに必要なこと
ここで3種類のマネジメントにおける必要なスキルについて解説します。
トップマネジメントに必要なスキル
トップマネジメントに最も必要なことは、先の見えないことに対し意思決定をし道を切り開く強力なリーダーシップです。
トップマネジメントを行う人たちは、永遠に正解のない選択にを迫られます。
一番責任が重いのはトップマネジメントのメンバーです。
その重圧は想像よりはるかに重いものですが、自分達で声を上げ事業を始め出した以上、逃げることは許されません。
分からないことは不安であり恐怖です。
しかしそれは他の社員も一緒です。
だからこそ分からないプレッシャーに耐え、世の中を変えたいという想いを前面に出し社員全員の指針になることが重要です。
ミドルマネジメントに必要なこと
ミドルマネジメントに最も必要なことは、総合的に全ての業務をこなすマルチタスクスキルの高さです。
ミドルマネジメントはトップマネジメントより責任の重圧は下がりますが、非常に本当に高いスキルが求められます。
・膨大な情報を理解しながら総合的に意思決定するスキル
・どんな人にも対応できるコミュニケーションスキル
・全ての業務においての知識や経験のスキル
これら全てをそつなくこなすことができれば、優秀なミドルマネジメントを行うことができます。
これらのスキルを身に付けるためには、果てしない程の業務をこなすしかありません。
それゆえに悩みやストレスでうつ病になり、退職するミドルマネージャーの人も少なくありません。
自分は打たれ強いから大丈夫と思い込むのではなく、いざって時のメンタルケアの方法を考えておくことが大事だと覚えておきましょう。
ロワーマネジメントに必要なこと
ロワーマネジメントに最も必要なことは、チームの一体感を生み出すことです。
ロワーマネジメントを行う方は、理論では解決できない現場の社員の悩みや苦悩を向き合うことになります。
また短期的な目標達成のノルマを上司から突き付けられるので、数字へのストレスも予想以上に辛いでしょう。
だからといって現場の社員が出来もしない命令や、自分の能力や正論をかざしても誰もついてきません。
しかし自分が主体的に動き、チームを統制することは可能です。
目標の成果を上げ、皆の悩みや苦悩を解決するにはチームの一体感が極めて重要です。
このロワーマネジメントのスキルを獲得することで、ミドルマネージャーになった時、現場の思考法を身に付けることも可能になります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
この記事では、「3種類のマネジメント」について解説しました。
今あなたがいる階層はどの位置でしょうか。
人を引っ張る階層は違えどマネジメントを行う人は全員、組織の中で個人が最大限に力を発揮できるような環境作りを心がけることが必要です。
マネジメントを極めることができれば、あなた自身のキャリアアップに直結する強力な武器となるでしょう。
この記事がマネジメントで悩んでる方に、少しでもお役立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。