お前には営業の素質が無いから辞めた方がいいよ。
このように上司からひどいことを言われたことがある営業は、何人もいるのではないでしょうか。
ひどい上司ですが、そもそも営業の素質って何なのでしょうか。
巧みに商品を売り込み契約させることが営業の素質なのでしょうか?
自分に営業の素質がないと思うのは、まだ早いかもしれません。
この記事では「営業の素質」とは何かについて解説します。
今一度自分の営業の素質を見つめ直し、営業活動に励んでいただければと思います。
Contents
素質と資質の違い
営業の素質を解説する前に、そもそも「素質」とはどういった意味なのでしょうか。
似たような言葉に「資質」という言葉があります。
それぞれの意味について解説します。
素質
素質とは、人に生まれつき備わっている性質という意味です。
今はまだ能力に目覚めていないが、将来すぐれた能力を発揮することを指します。
精神的、身体的な特性の両方について言われており、似たような言葉では「才能」などと言います。
資質
資質とは、人が生まれつき持っている性質という意味です。
将来の能力発揮ではなく、「親の資質を受け継ぐ」といった意味合いの言葉になります。
精神的、身体的な特性の両方について言われており、似たような言葉では「天性」などと言います。
「素質」と「資質」の違いは分かりにくいですね。
「素質」の方が、能力的にはまだ未確定という印象が強くなっています。
営業の素質とは何なのか?
素質とは能力的に未確定な印象と解説しました。
では営業の素質ってどういう印象のものを指しますか。
様々な観点から解説します。
意欲がある人
営業で素質がある人は意欲がある人です。
意欲とはここでは「欲」と仮定します。
営業は良くも悪くも成果がダイレクトに評価される職種です。
もちろん頑張れば頑張った分の報酬が手に入ります。
・稼いだ額を自慢したい
・誰にも成績で負けたくない
・欲しいもの全てを手に入れたい
などなど、欲が強い人は素質があります。
営業で今契約が決められなくても、あなたの意欲が強ければ問題なく素質はあります。
聞き上手な人
営業の素質がある人は聞き上手です。
トップ営業は話し上手なイメージがありますが、実際は聞き上手な方がほとんどです。
だから外向的な人より内気の人の方が、営業の素質があったりするのですね。
何故かというと、人は聞くことが苦痛な生き物だからです。
それに比べ話しているときは、快楽を得られます。
自分は内気で営業が苦手かもしれないと諦めかけている人は、自分の最高の素質に気付いてください。
内気なのに契約が取れるではなく、内気だからこそ素質があることを覚えておきましょう。
好奇心旺盛な人
営業で素質のある人は好奇心旺盛な人です。
営業という仕事は、多くのお客様を抱えることになります。
その一人一人がロボットではないので、ニーズが違ってきます。
どなたでも話を合わせられるように、幅広い知識や興味が欠かせなくなってきます。
また好奇心旺盛な人は、社会の流れにも敏感です。
特に2007年以降は「加速の時代」と言われています。
「競合」、「価格」、「流行」などあらゆるものが常に変化していくわけです。
ですので様々な変化に対応できなくてはなりませんし、すぐ時代が変わっていくので新しいことに好奇心旺盛なのは営業の素質ありです。
人当たりがいい人
営業で素質のある人は、人当たりがいい人です。
人当たりがいいとは、人に与える感じや印象が良いことを意味します。
初対面であっても、丁寧に話を聞いてくれそうな印象を持たれるのです。
お客様に不快感を与えないことは、営業にとって大事なポイントになります。
・人懐っこい人
・人が好きな人
・人付き合いが上手い人
人のことを愛しているのであれば、たとえまだ営業で契約が取れていなかったとしても、立派な素質が備わっています。
苦労を厭わない人
営業で素質のある人は、苦労を厭わない人です。
様々な営業スタイルがありますが、どれも恐ろしくエネルギーを使います。
・毎月の数字目標
・毎週に数字進捗
・毎日の最低ノルマ
これらをこなすことは苦労の連続です。
もちろんこなす苦労もありますが、自分のスキルを磨くための努力も必要になってきます。
頑張ることがノルマと思う人でなく、頑張ることが当たり前と思う人は営業職の素質はありですね。
他人のせいにしない人
営業で素質のある人は、人のせいにしません。
大前提として、自分の結果は自分のせいと思える営業は、きちんと結果を出します。
営業に限らずですが、本心から自分以外のせいにしている人はどんな仕事にも素質はないでしょう。
・お客様が悪い
・上司の指導が悪い
・マニュアルが悪い
・人が来ないから売れない
・商品やサービスの質が悪い
物事を外的要因のせいにしていてはいけません。
何事も人のせいにしない人は、結果が出ていなくてもこれから営業として十分な素質があります。
諦めなければ、必ずトップセールスマンになるでしょう。
自分に発破をかけられる人
営業で素質のある人は、自分に発破をかけられる人です。
発破をかけるとは、激しい言葉をかけて奮い立たせることです。
他人に発破をかけられて動く人は限界が来ます。
・本気でやれ
・罰金取るぞ
・降格させるぞ
「死」となれば話は変わってきますが、このような他人からの恐怖や喝で人が動くには限界があります。
いつの間にか「言われたことだけやる」「怒られない程度にやる」というように相手のペースに合わせることとなります。
しかし自分自身で発破をかけられる人は、どんな過酷な状況でも頑張ることができる人です。
現状がやばいと本気で思えるのは自分自身だけです。
だからやる気がでない時や落ち込んで前に進めない時は、自分で自分に発破をかける必要があるのです。
営業とはプレッシャーとの戦いです。
契約できずに責められる時が何百回とあるでしょう。
でも結果にコミットしなくてはならない職種です。
逃げたくても逃げるわけにいかず、前に進むしかないのです。
前に進ませてくれるのは、あなたの心の底から湧き上がる負けん気です。
自分になにくそと喝を入れられる人は、たとえ今営業で結果が出ていなくても十分素質があります。
結果にコミットできる人
営業で素質のある人は、結果にコミットできる人です。
営業職は最終的には結果が全てです。
頑張った過程も大事ですが、厳しい世界であるため結果が重視されます。
結果にコミットするとは、絶対にやり切るということです。
圧倒的に成果を出す人は、必ず結果にコミットした考えを持ちます。
結果が出てないのであれば、最後の最後まで結果が出る行動をとり続けるのです。
その動いたプロセスが人の3倍だろうが10倍だろうが気にしません。
普通の人から見たら、やりすぎだと圧倒されることも多いでしょう。
大事なのは、人よりたくさん行ったことを自分で評価するのではなく、結果を出し外部に評価してもらうことです。
営業で結果にコミットしている方は、確実に素質があるでしょう。
何事も楽しいと思える人
営業で素質のある人は、何事も楽しいと思える人です。
やっぱりつまらないと思うことをやり続けても、その人の能力は上がりません。
何事も楽しいと思うことができる人は、営業に限らず全ての仕事に素質があります。
全ての感じ方は自分自身の考え方にあります。
ゴミ拾いを汚い仕事と思うか、環境を良くしていると思うかはその人次第で変わります。
営業でもやらされノルマなのか、自分を育てる試練と思うかは考え方次第です。
皆さん自分の与えられた環境を楽しみながら挑みましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この記事では「営業の素質」とは何かについて解説しました。
契約が取れないことは、決して営業の素質がないことではありません。
素質とは、将来あなたが売る可能性があるかです。
人事の採用担当は、何かしらあなたに光るものを捉えています。
10の観点から見てきましたが、一つでも思い当たることがあればあなたにも営業の素質は備わっています。
今契約が取れていなくても、自分を信じ頑張れば必ず見返せる日が訪れるでしょう。
素質がないと言われ営業を諦めかけている人に、少しでもお役に立てればと思います。
最後までお読みいただき有難うございます。