SDGs

SDGs貢献達成するためのESG問題への取り組みと実践方法

SDGsの課題として、現在様々な場面で活躍している企業の取り組みも重要になり、企業動向と密接な関係性を持っています。

その中で、ESG問題と呼ばれるものがあります。

本記事では、このESG問題をもとにどのようにSDGsを実践していくのかについて解説していきます。

SDGsの実践までに知っておくべきポイント

SDGsを実践するための具体的な方法を記載します。
また、SDGsの実践までに知っておくべきポイントを以下のステップ項目で解説します。

知っておくべきポイント

①全社的にSDGsリテラシーを高める
②ESG問題をリサーチする
③取り組みテーマを決定する
④取り組み推進のポイントを押さえる
⑤記録を作成/活用する
⑥パートナーシップを構築する
⑦取り組みを持続的に発展させる

各ステップをそれぞれ解説していきます。

全社的にSDGsリテラシーを高める

SDGsを実践する上で最初に理解しておくべき、「社内のESG問題の平制」と「社外のESG問題の解決」があります。

そしてその2つを両立「ESG問題の総量」という考え方を押さえておきましょう。

例えばここに、10個の「社外のESG問題」が存在したとします。
それに対して、企業が1個のESG問題を解決したとします。
すると、残りのESG問題は9個になります。
しかし、同時にその企業が2個の「社内のESG問題」を生み出していたとします。
すると、社会全体のESG問題の総量は「1減2増」で11個になってしまいます。

SDGsのゴールは持続可能な社会とビジネスです。
その担い手である企業が社内でESG問題を生み出しながら社外のESG問題を解決しても、トータルではESG問題の解決に貢献したことにはなりません。

「社外のESG問題」の解決に取り組み、それを企業価値につなげるとは「社内のESG問題」のしっかりとした抑制が前提となります。
企業は「ESG問題の総量」に常に気を配り、経営全般のモニタリングを怠らないようにしなければなりません。

ESG問題をリサーチする

まずはじめに社内のESG問題をリサーチします。
自社における業務特性から社内のESG問題をリサーチし、事前に防ぐ取り組みが重要になります。

次に、社外のESG問題のリサーチになります。
ESG問題に対して自社の経営資源が活用できるか、あるいは経営資源の活用が自社と社会の共通価値になるかを考えます。

社会と自社におけるビジネス環境の持続可能性を考え、企業による社外のESG問題解決はビジネス上のプロセスで取り組むことが原則です。

取り組みテーマを決定する

ここでは、はじめにSDGsにおけるテーマの決定プロセスを全社的に共有することです。
経営陣だけでなく、従業員にも共有することで全社上げてSDGsリテラシーを向上させます。

次に、社内/社外のESG問題のリサーチ結果から、自社で取り組むことができるテーマを決定します。
自社が取り組むべきテーマを選び抜く主体性が求められます。

また、テーマが既存事業・新規事業どちらに当てはまっているか選択する必要性もあります。
適切な選択が今後の事業に対する構想に大きく関わるためです。

最後に、アイデアを集めて絞り込んでいきます。
テーマを検討するメンバーが従来の常識に囚われないように自由な発想ができる環境作りも企業には求められます。

取り組み推進のポイントを押さえる

ここでは、テーマに沿って適切なSDGsへの取り組み内容が決定したら、どのように会社内で実行するか考えるフェーズです。

重要なのは、実行できる状態まで業務に落とし込むことです。

そのため、実行できる状態を目指すために「働き方の多様化」「担当者の業務範囲」など、各従業員の状態を明確にして実現に向けて実行します。

記録を作成/活用する

実行した段階で終わってはいけません。
SDGs本来の目的は「持続可能な開発」なわけですから、常にビジネスを変革させ役立てる必要があります。

そのため、SDGsへの取り組みを実行した場合、記録することが大切です。

また、企業は現場目線で記録の業務化が簡単に行えるよう配慮する必要もあります。

さらに、ビジネスにおけるSDGsの取り組みは、会社を持続させる以上は会社資産を考慮しなければなりません。

そのため、会計面の評価も同時に実行できるようにしましょう。

社内であれば、これらの「見える化」を実施します。
社外であれば、これらの「見せる化」を実施します。

そうすることで、社内/社外どちらにおいても透明性が保たれてSDGsへの取り組みがグローバル化されます。

パートナーシップを構築する

これはSDGsに限らず従来通り重要ですが、ビジネスにおいてもSDGsにおいても信頼が大切です。

社会と自社の持続可能性のためにも、ビジネスの古い常識に囚われず様々なビジネスパートナーとパートナーシップを構築する必要があります。

短期的な目標では達成できない信頼という価値は、やはり時間をかけて誠実な行動を積み重ねることが何よりも重要になります。

取り組みを持続的に発展させる

ESG問題の抑制や解決を行い、一つの成果を修めたとしてもそれで終わりではありません。
SDGsの実戦では一つの成功に安住することなく、取り組みのバリエーションを拡充することで新たな成長とリスク低減へのチャレンジが重要です。

既存事業によるSDGsの取り組むを強化する方法、既存事業と親和性が高いテーマを追加する方法、取り組みの中で得たノウハウから新しいテーマに取り組む方法などあります。

いずれにしても、現状維持だけではESG問題を継続的に解決できないため、社内メンバーの育成や承継などでSDGsへの好循環を生み出す必要があります。

まとめ

ここまでESG問題をもとにどのようにSDGsを実践していくのかについて解説しました。

要点まとめ

①全社的にSDGsリテラシーを高める
②ESG問題をリサーチする
③取り組みテーマを決定する
④取り組み推進のポイントを押さえる
⑤記録を作成/活用する
⑥パートナーシップを構築する
⑦取り組みを持続的に発展させる

全7ステップを経由することで、SDGsの具体的な取り組みを実践できるはずです。

これからの社会をより良くするためにも、企業はSDGsへの取り組みを今一度見つめ直す必要があると感じます。