マネジメント

マネジメントは動いて学べ!経営者になる人が陥る学びの罠~

突然ですが、経営者がマネジメントを始める前に経験や学びは必要ありますか?

このような質問をすると大多数の人は「はい」と答えます。

果たして本当にそうでしょうか?

実はここに経営者になる前の人が陥る落とし穴があります。

何故なら経営者になる前にマネジメントを学べば学ぶほど、自分のつくった壁にぶち当たり行動を起こさなくなるからです。

この記事では「マネジメントを身に付ける」方法を解説します。

経営者になる前の人は特に読んでいただきたいです。

経営者と中間管理職の違い

大前提として経営者と中間管理職の大きな違いがあります。

経営者 → 会社の未来を切り開く人(会社で学べない)

管理職 → 会社の問題を解決する人(会社が学ばせてくれる)

このことから経営者は、わからない暗闇を突き進む勇気が必要になるポジションです。

未来のことはどんなにインプットで学んだとしても、結果は誰にもわかりません。

実際にファイナンスのプロの方が未来の数字を予想する時も、全員が違う数字を解答します。

専門のプロも未来予想がバラバラなのに、素人の我々が未来予想を学んでも到底行うのは至難の業です。

未来は行動しながら軌道修正して進まなくてはなりません。

行動しながら軌道修正を行うことは、経営者のマネジメントも一緒です。

中間管理職の方は、会社でアウトプットを強制的にさせてもらえる場があります。

なので朝の通勤や会社終わりに本やWebでマネジメントを学べば、インプットもアウトプットも行えて効果覿面です。

しかし経営者になる前の方はそういうわけにはいきません。

インプットの学びばかりしていても肝心のアウトプットを行える場所が整っておりません。

インプット方法で完璧にマネジメントを学んで、経営を始めようと思っていては、いつまでもマネジメントは身に付かないし経営も一生始めようとしません。

つまり経営者は学びながら動かなくては、何もかも身に付かないのです。

本やWebで学んだり、ノートに書いて勉強してるだけでは不十分ということを認識して欲しいです。

経営者の準備は、学ぶ以外にもエネルギーを使う事がたくさんあります。

必ず動きながら学び場、マネジメントのアウトプットできる環境を整えましょう。

インプットとアウトプット

何故動きながら学ぶべきなのか、「インプット」と「アウトプット」の話を加えてもう少し具体的に解説します。

インプット

インプットとは吸収することで、情報や知識を新たに蓄えます。

いくつか例を挙げます。

・学生時代 → 授業を聞くことや教科書を読むこと

・社会人  → 研修での講義を聞いたり資料を読むこと

・その他  → YouTubeを見たりセミナーに出席すること

多くの方に接して幅広い関係を持ち、新たな経験を通じてどんどん吸収していくことをお勧めします。

ただインプットするといっても、何でもかんでも情報を取り入れて良いわけではありません。

現代はインターネットやSNS上で様々な情報が溢れております。

その情報の信頼性や、自分自身に役に立つかの判断が必要です。

有効な手段としては、同じ業界のトップの人が進める本やブログは成功者としての違いを理解できるの役に立ちます。

アウトプット

アウトプットは発散することで、情報や知識を外に出します。

いくつか例を挙げます。

・学生時代 → 試験を解いたりレポートを作成すること

・社会人  → 研修の内容を教えたり資料を実践すること

・その他  → YouTubeを上げたりセミナーを開催すること

本は読んで楽しむで問題ありませんが、ビジネスの世界では内容を理解しているだけでは不十分です。

理解した上でしっかりと価値を生み出すことが重要です。

実際人は、「20分→42%」「1時間→52%」「24時間→67%」学んだ内容を忘れてしまいます。

しかしインプットで学んだ知識をアウトプットすることにより、大幅に定着させることが可能なのです。

また瞬時にアウトプットすることで、理解しきれていなかったことにすぐ気づき、その場で学び直すこともできるのです。

インプットとアウトプットの黄金比率

「インプット」と「アウトプット」は両方取り入れてこそ効率よく脳の記憶に定着致します。

最も記憶に残りやすく、自己成長できる黄金比率があります。

それは、「3:7」の比率です。

インプット → 3

アウトプット→ 7

有名な話がコロンビア大学の心理学者「アーサー・ゲイツ」の実験です。

この実験は、「紳士録」に記載された人物のプロフィールを小3から中2までの100人以上の子供たちに覚えてもらい、暗唱するように指示しました。

そしてインプット(覚える時間)とアウトプット(暗唱する時間)の割合をグループごとに変えて指示しています。

最も成果を上げたのが約40%をインプット(覚える時間)に費やしたグループでした。

年長の生徒ではインプット(覚える時間)の時間が少なくなり、約30%のインプットに費やしたグループが高得点でした。

このことからインプット(覚える時間)とアウトプット(暗唱する時間)の黄金比率は「3:7」が適切な割合といえます。

何かも始める前に勉強や準備をするのは重要な要素であります。

しかし勉強や準備を入念に行ってもさほど効果がないのです。

スキルを獲得するためにはどうしても行動が必要です。

それがマネジメントのスキル獲得にも繋がります。

暗闇を駆け抜ける勇気ある一歩を踏み出し、実践しっつスキルを獲得しましょう。

自分が得意なマネジメントを見つける

マネジメントにも様々な手法があります。

・本人が物凄く利益を出して引っ張る人

・部下を育成して組織を動かすのが上手い人

・振られた仕事を丸投げして納得させるのが上手い人

動きながらマネジメントを獲得していると、自分自身の得意なマネジメントタイプが見えてきます。

実際にあった話ですが、物凄く利益を出したことを認めれマネジメントを任されるようになったAさんがいました。

しかしAさんは仕事でもプライベートでも控えめ方で、自分自身は引っ込み思案な性格と思っており全く自信がありません。

部下にお願いなんて意志の伝え方がわからずもっての他です。

だから当初は「利益を出し続け数字で引っ張ること」を念頭に置き頑張っていました。

ところがいざマネジメントの仕事を始めると、引っ込み思案のAさんですが何故か「振られた仕事を丸投げ」することに長けていました。

無理やりにもマネジメントを行ったことにより、Aさん自身気づいてなかった素晴らしいスキルが目覚めたのです。

なのでマネジメントを学ぶときは、動きながら学ぶことが一番ベストな方法なのです。

経営者をこれから志す方で始める前から学んでいては自分が得意なパターンを見つけることはできません。

さらに自分自身の見えない可能性を潰しているので、非常に勿体ないです。

マネジメントスタイルに正解はないので、自分が得意なスタイルを見つけて貫き通せばそれでいいのです。

自分の得意なスタイルを先に見つけていれば、似たような成果をあげている人をトレースしマネジメントの成果を早く出せます。

自分の性格を決めつけず、行動を起こし学ぶことであなたの可能性が広がれば嬉しい限りです。

誰にでも見えざる可能性は秘めております。

最後に

いかがでしたでしょうか。

この記事では「マネジメントを身に付ける」方法を解説しました。

自分の性格を決めつけ、自ら可能性を潰す勉強スタイルは勿体ないです。

経営者がマネジメントを始める前に学ぶことを優先すれば、あなたの思考の壁に行動が阻まれます。

本に書いてることは正しいですが、あなたに合ってるのかどうかは始める前にはわからないのです。

わからない暗闇を突き進む勇気があなたを必ず成長させます。

闇雲に進むことが不安な方に少しでもお力になれれば幸いです。

最後までお読みいただき有難うございます。