20代、30代の若さで管理職のポジションを獲得し、マネジメントに取り組む方が年々増えています。
時代は年功序列から能力主義へと日々進んでいることが見受けられますね。
マネジメントはこれからリーダーとして引っ張て行く方が、身に付けなくはてはならない必須スキルです。
とはいっても、マネジメントスキルってどれくらいの項目が合って何を身に付けたらいいのか悩んでる方がほとんどです。
管理職の方がマネジメントスキルを発揮するために、「身に付けるべきスキル4項目」をこの記事で解説させていただきます。
Contents
マネジメントスキルとは
マネジメントスキルの項目を説明する前に、大前提としてマネジメントスキルとは何かを説明します。
マネジメントスキルとは、組織を管理するための能力のことをいいます。
直訳するとか管理能力なので意味としては分かりやすいですね。
管理職に求められるマネジメントスキルは「プロジェクトの目標設定」「プロジェクトの進捗管理」「部下の教育」「環境作り」「予算の管理」など様々に渡ります。
これだけでも身に付けるスキル項目を、何からして始めるべきか悩まされますよね。
何故マネジメントスキルが重要なのか
何故チームでプロジェクトを進めると、マネジメントスキルが重要なのか。
以前筆者がこのような質問を受けたことがあります。
管理など度外視して、個人の各々が目標に向かって成果を上げればいいでは?
この質問は正解であり不正解です。
良く経営者や中間管理職の方は、「部下が中々動いてくれない」と頭を悩ませてるので一見この質問は正解のように思いますが、落とし穴があります。
どういうことかというと、「自分から動ける人」と「自分勝手に動く人」の2種類の人がいるからです。
この2種類の人には微妙な差があります。
1つは「権限を理解し報連相があるか」です。
権限を理解していない人を勝手に動かすのは極めて危険です。
筆者の未熟な過去話になりますが、勝手に動いてくれるSさんが社内にいました。
業務を大方手伝ってくれますし、雑務をするのは極めて優秀な社員です。
しかし自惚れからか契約まで勝手に取ってきてしまいます。
管理職のポジションである以上上司からの指示もあり「勝手に取られたら困る契約」も少なからずあります。
Sさんルールでは問題なくても、組織のルールでは大問題です。
これには私も非常に困り、権限を理解していないで勝手に動くSさんの存在は正直迷惑で頭を悩まされました。
勝手に動く部下をいかに自分から動ける部下に教育するかも、マネジメント能力が重要な一つです。
2つめは「自分のポジションを理解してるか」です。
つまりチームとして動いてるかどうかです。
自分勝手に動く人はやりたいことを優先し、チームの役割はお構いなしです。
チームで120%の成果を上げるためには、自分のポジションを理解しそれに向かって努力する必要があります。
例えば野球は9人チームです。
「ピッチャー」「キャッチャー」「内野手」「外野手」と大まかに分けても4つのポジションがあります。
それぞれスペシャリストがいるのでチームは機能し強くなります。
ところが管理する人を失くし、全員が勝利するために各々動いたとしましょう。
全員ピッチャーがやりたくて、各々がピッチャーの練習を全力でやりました。
このチームは果たして120%の成果を上げれるのでしょうか?
答えは間違いなく「NO」です。
例えピッチャーが200キロのストレートを投げれたとしても、誰もその球を受けとれる人はいません。
各々が勝手に動くと間違いなく弱い組織(チーム)になります。
もちろんポジションが決まっていてその中の権限を理解し、自分から動いてくれれば最高のチームができ必ず成果は上がります。
この2つの側面からマネジメントスキルは重要であるといえます。
カッツモデルとは
カッツモデルとは、1955年にハーバード大学の経営学者ロバート・カッツが提唱した理論です。
カッツ理論は、リーダーシップや教育などの管理職向けのものです。
これは会社を運営するための理論ですが、会社の組織体制を最適化する知識としても役に立ちます。
ロバート・カッツに寄ると、管理職に求められるスキルは以下の3つです。
テクニカル・スキル(業務遂行能力)
テクニカル・スキルとは特定の仕事や技術における具体的なスキルのことです。
例えば「エクセルが使える」「技術系の免許がある」「英語や中国語が扱える」などを指します。
対「ヒト」以外ではなく対「モノ」のスキルがテクニカル・スキルに当たります。
ヒューマン・スキル(対人関係能力)
ヒューマン・スキルとは「ヒト」に対して特化したスキルです。
主にコミュニケーション能力が必要になってきます。
ヒューマン・スキルが高いリーダーは、部下のアイデアを無下にせずに自分のアイデアをうまく乗っけて人を動かすことに長けてます。
また組織内でメンバーがストレスなく働けるよう配慮したり、他部署や社外などの関係もうまく構築致します。
コンセプチュアル・スキル(概念化能力)
コンセプチュアル・スキルとはアイデアを考え抜いたり、アイデアを扱う能力のことです。
要するに先見の明に長けてるかです。
コンセプチュアル・スキルの能力を高めることは、未来のビジョンを成功させる大きなカギになります。
未来のビジョンを思い描いてそこに到達を考える能力は、これからのリーダーにも大きく求められていくでしょう。
「テクニカル・スキル」「ヒューマン・スキル」「コンセプチュアル・スキル」の3つのスキルの理解について、組織内のマネジメント種類によって求められる程度が異なることが大切です。
マネジメントの種類についてはこの記事を参照ください。
またカッツモデルはマネジメントスキルだけでなく、ビジネス一般もカバーできるものです。
身に付けるべきマネジメントスキル項目4選
マネジメントスキルはカッツモデルで言及される3つのスキルを基礎としたスキルです。
社会人としての基礎となるスキルはどの業界も必要とされています。
では具体的なビジネスシーンで活用されるマネジメントスキルとは、どのような項目があるのでしょうか?
押さえておきたいのは以下の4項目です。
アセスメントスキル
アセスメントスキルはメンバーの以下の3つの把握が必要です。
・能力
・行動傾向
・育成のポイント
部下の技術的な面のみならず、性格や個性も含めて理解することが重要です。
コミュニケーション能力にも関係があるスキルで、相手を受け入れる姿勢が大切です。
「傾聴力」「質問力」「フィードバック」を磨くと延びます。
アセスメントスキルが不足していると、部下の教育が非効率になってしますのでしっかりと身に付けましょう。
コーチングスキル
コーチングスキルとは部下の能力を最大限に引き出すことです。
問題や問題背景、原因を考慮しながら現状の客観的事実を把握し、部下を指導します。
最終的には部下を一人立ちへと導きます。
「どうすれば指示をを聞いてくれるか」ではなく、「どうすれば自発的にやりたくなるか」を考えることが重要です。
コーチングについて書き記事を参照して頂ければと思います。
アカウンタビリティスキル
アカウンタビリティスキルとは、相手にわかりやすく、かつ具体的に説明するスキルです。
アカウンタビリティとは「義務」のことです。
自分が伝えているつもりでも相手が理解していなければ義務を果たせておりません。
例え話やイメージしやすい比喩表現などを用いて、相手の理解できるレベルでしっかり伝えてください。
アカウンタビリティスキルは、簡単に伸ばせるスキルではありません。
日々考える癖をつけ考える習慣を取り入れることが、アカウンタビリティスキルを伸ばすコツです。
セールス・ネゴシエーションスキル
セールス・ネゴシエーションスキルとは、営業力のことです。
営業力は基本スキルであり、ここを磨かないと言うこと聞かない人が増えます。
社外社内、円滑にプロジェクト進めるに当たって必須スキルでしょう。
営業スキルは細かく解説すると深い内容になります。
一番大事ことは「相手の立場になって考える」です。
ここを抑えていればスキルは身に付けることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この記事では「身に付けるべきスキル4項目」を管理職の方がマネジメントスキルを発揮するために執筆しました。
4つのスキルは徐々に完璧にしていけばいいのです。
いきなり全ての獲得は難しいです。
大事なのは、自分の強みを活かせるスキルを磨くことです。
苦手な分野は誰かに任せて、後々完璧にすれば大丈夫です。
マネジメントで何から身に付けていいか悩んでる方に、少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました。